東京「aeru meguro」にて期間限定でq parisの取り扱いを開始


「日本の伝統を次世代につなぐ」和える × パリ発「q paris」の見据える未来とは?

「日本の伝統を次世代につなぐ」をキーワードに様々な事業を展開する「和える」(あえる)。

同社のオリジナル日用品ブランド“0歳からの伝統ブランドaeru”(あえる)に触れられる東京の直営店「aeru meguro」にて、2024年1月20日から期間限定で新作を含むq parisのアイテムの取り扱いを開始いたします。

一見繋がりがないようにも思える2つのブランドが、なぜ今回の取り組みに至ったのでしょうか?
q parisクリエイティブディレクターが、和える代表・矢島 里佳さんと取り組みにかける想いや今後チャレンジしていきたいことについて話りました。

和える 代表・矢島 里佳さん

 <「和える」代表・矢島 里佳さん>

日本の伝統や職人の技術に惹かれ「日本の伝統を次世代につなぎたい」という想いのもと大学4年生の時に株式会社和えるを創業し、様々な事業を展開。幼少期から職人の手仕事に触れられるように考えられた“0歳からの伝統ブランドaeru”は東京・京都に直営店を持つ。

和える 公式サイト:https://a-eru.co.jp
“0歳からの伝統ブランドaeru”(あえる) 公式サイト:https://a-eru.co.jp/projects/brand-aeru



“0歳からの伝統ブランドaeru”とは、どういうブランドなのでしょうか?
沖縄県から琉球ガラスのこぼしにくいコップ』と製作の様子
沖縄県から琉球ガラスのこぼしにくいコップ』と製作の様子

『沖縄県から 琉球ガラスの こぼしにくいコップ』と製作の様子



矢島さん:「生まれた時から一生使い続けられる、引き継がれる」がコンセプトの日用品ブランドです。
日本全国の伝統産業に携わる職人さんと、生まれたときから大人になっても使えるアイテムを開発しています。

生まれてくる赤ちゃんを「日本の“あい”でお出迎えしたい」という想いでつくった第一号商品『徳島県から 本藍染の 出産祝いセット』や大人気商品の『石川県から 山中漆器の こぼしにくい器』『沖縄県から 琉球ガラスの こぼしにくいコップ』などをはじめ、どれも職人さんの繊細な技術が光る、こだわりの詰まった一生もののアイテムばかりです。

q parisとの出会いは?なぜ意気投合したのでしょうか?
矢島さん パリ滞在中の1枚。美術館にて

矢島さん パリ滞在中の1枚。美術館にて



矢島さん:数年前、20代最後の年にパリへ旅行した際に、q parisのクリエイティブディレクターと再会しました。
和えるとq parisは一見異なることをしているように見えますが、ブランドとして大切にしている価値観や美しいと思うものが同じで、すぐに意気投合したのを覚えています。

q parisクリエイティブディレクター(以下q paris):
q parisのコンセプトは「パリの彩りを日本へ」。
フランスには伝統があるもの・古いものを大切にする文化が人々の生活に根付いており、それは数百年前から変わらない街並みや週末に賑わう蚤の市、流行に左右されずに自分がいいと思ったものを大切にするパリジェンヌのライフスタイルからも見てとれます。
また、日常に芸術が溶け込んでいて、圧倒的な美術館の多さはもちろん、小さいうちからアートに触れる機会が多いのもこの国ならでは。

一方、現代の日本では何かと「コスパ」や「タイパ」が重視されがちで、新しいものやみんなが買っているもの・価格の安い工業製品を選んでしまう人も少なくないと感じています。
日本が誇るべき伝統産業界も衰退しつつあるといわれていて、残念な思いを抱いていました。

q parisができることとしては、フランスの伝統に対する向き合い方・ライフスタイル・そこから生み出される「彩り」を日本に届けたい…と日々商品づくりに励みつつ、仕上げを日本の職人さんの手仕事で一つ一つ行うなどこだわってきたのですが、そんな中で矢島さんに再会し、改めて活動内容に共感したんです。

矢島さん:ありがとうございます。
昔からパリは好きで、今後一度は住んでみようと思っている都市です。
ヨーロッパ放浪旅行で色々な都市を訪れましたが、やはりパリは特別でした。

その後コロナ禍や出産などで時間が空いてしまいましたが、最近も小さな息子を連れ再訪。毎回感じるのはやはりパリの方々の伝統への向き合い方や美意識の高さです。

伝統産業をリスペクトする文化、芸術などの美しいものに感動する感性はもちろんですが、さらにすごいのはそれで経済が回っていること。
近現代の日本では「効率よく経済を成長させる」ことが正しいとされてしまいがちでしたが、和えるでは「文化と経済が両輪で育まれるか」を大切に、三方良し以上、ウェルビーイングな経営を創業以来続けてきました。

最近ではこの考え方が日本でも少しずつ注目されはじめ、変わってきているなとは思いますが、合理性ばかりを追求しないところはパリから見習いたい点ですね。

矢島さん パリ滞在中の1枚。どこを切り取っても美しいパリの街並み

矢島さん パリ滞在中の1枚。
どこを切り取っても美しいパリの街並み。



q paris:芸術家という職業も日本よりずっと自然に存在していますよね。特にパリは、今も昔も世界中から優秀なアーティストが集まる都市だと思います。

矢島さん:そうですね。
また、私にとってパリの街は大きな生きた美術館のようにも思えます。

正直なところ、パリは昔の建物をそのまま使用していることで水回りのトラブルが起きやすい、エレベーターがないなどの側面もあり、「暮らす」だけであれば日本のほうがずっと便利かもしれません。
けれど、だからと言って壊して新しいビルを建てたりしないのがパリ。多少の不自由さはご愛嬌、一時的な便利さよりも中長期的な視点で伝統を重んじることの価値を体現しているようにも感じます。
今後何度訪れても、景観が大きく変わることはないのだろうなぁ…と思っています。

q paris:1800年代後半~1900年代にかけてパリ万博が開催されたころから、パリは行政と建築家が都市計画をたて、美しい街並みをつくり、保ってきました。
アパートのベランダに洗濯物を干してはいけないなどの法律も整備されており、景観を守るための細かいルールまであるんです。
もちろん様々な問題もありますが、世界一美しい街と言われるだけのことはあり、学ぶことは非常に多いですよね。

矢島さん:はい。
私は現在京都に住んでいるのですが、この10年のパリと京都を見比べたとき、たった10年でも京都は歴史的な建造物がどんどん取り壊され、コインパーキングやビルへと様変わりしています。
一方、パリは本当に変わらないと感じます。日本も、もっと自分達が持っている資産の価値を再認識して次世代につないでいけたら…という想いで「和える」を経営しています。

 一見全く異なるブランドに見えますが、「伝統」への向き合い方はとても似ていたのですね。

矢島さん:はい。
最初はq parisのブランドとしての考え方や、大量生産ではないところなどに共感しましたが、手に取ってみると使う人の目線に立って計算された機能美にも職人魂を感じました。

現在子育て中なので、繊細なアクセサリーは手に取りづらかったのですが、職人さんと一緒にミリ単位で日本人の耳に合うように調整を重ねているため落ちにくいと聞き、試したところ本当に落ちなくて。和えるのママ社員からも「久しぶりにアクセサリーを着けることができた」と喜びの声があがりました。
私は「現場のスタッフが本当に好きなものではないと、お客様におすすめしても伝わらない」と考えているのですが、この反応を見て店舗での取り扱いを決めました。

今回の取り組みを通じて成し遂げたいことは?

矢島さん:同じ価値観を持つお客様をシェアし合い、よりお客様に喜んでいただくことです。

両ブランドともお客様層が似ており、q parisを好きなお客様はaeruを、aeruを好きなお客様はq parisを好きになっていただける可能性が高いのではないかと感じています。

日々情報があふれる世の中で、取り組みを通じてお互いのブランドの価値観に深く触れていただけたら嬉しいです。
また、実際に東京「aeru meguro」の店頭でq parisのアイテムを手に取っていただくことで、自分がそうであったように「どれが似合うか実際にあわせてみたい」「取れにくさを実感したい」という声にもお応えできたらと思います。

q paris:q parisのお客様は価格に見合う、もしくはそれ以上の価値のあるもの、質の良いものを見分けて下さる目の肥えた方が多いです。
アイテムが生まれた背景などにも関心を持って購入するかどうかを判断してくださるので、お店に訪れる方にはq parisだけではなく、aeruのアイテムにも関心を持って頂けると思っています。

また、普段はEC販売のみのアイテムを実際に手に取って頂き、職人の手仕事の繊細さも実感いただける機会になれば嬉しいですね。
今後一緒にやりたいことは?
q parisのイヤーカフと、aeruので取り扱う『琉球ガラスの こぼしにくいコップ』製作過程で出たガラス片

q parisのイヤーカフと、aeruの『琉球ガラスの こぼしにくいコップ』製作過程で出たガラス片



矢島さん:q parisのアイテムを作成している工房にはぜひ訪れたいですね。

aeruのオリジナル商品は必ず現地に行き職人さんと対話を重ねて生み出しているのですが、q parisのアイテムがどのように製作されているのかももっと深く理解したいです。
また、aeruでお世話になっている職人さんの伝統工芸技術をq parisのアイテム作りにいかし、コラボアイテムを作れたら素敵ですね。
毎年恒例の取り組みにし「消費されない」長く愛されるブランドとしてお互いのメッセージを多くの方にお伝えできたらと考えています。

工房訪問時の1枚。

aeru 工房訪問時の1枚。



q paris〈キューパリ〉が
東京「aeru meguro」にて
ポップアップイベントを開催

2024年1月20日(土)~期間限定

<お取り扱い概要>

    • 場所:東京「aeru meguro」
    • 営業時間:土曜 12:30〜18:00 
    • 住所:〒141-0021 東京都品川区上大崎3-10-50 シード花房山S+105
    • アクセス:目黒駅 徒歩3分(JR山手線・東京メトロ南北線・都営三田線)
      >> 詳しいアクセスはこちら

※お休みに関する情報は、東京「aeru meguro」のウェブサイト(https://a-eru.co.jp/shop/meguro/meguro-access)にて最新の情報をご確認くださいませ。
URL:https://a-eru.co.jp/shop/meguro
記事内写真提供元:株式会社和える

キューパリ2024新作
coulisse(クリス)

qparis(キューパリ)イヤーカフ クリス
qparis(キューパリ)クリス

qparis(キューパリ)【coulisse】クリス

舞台袖や舞台裏を意味する「クリス」。
日々研鑽を積んできたバレリーナがその結果を披露する直前に抱くワクワクと緊張、その相反する思いをデザインに落とし込み、ダイナミックかつ繊細な曲線を意識しました。

角度によって異なる印象を楽しめるよう、細かなシェープを意識してデザイン。


また、ミリ単位で調整を重ね、3点留めでしっかりと耳にフィットするよう設計しています。



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